「Firefoxにしたら軽くなった」への突っ込み

たけくまメモFirefoxにしたら軽くなったという記事について、はてなブックマーク個人的な経験に基づく感想は否定できないが、その経験に基づく考察内容(MSはVistaの次を慌てて出すとか、XPの完成度が高いとか、IE7タブブラウザじゃないかのような書きっぷりとか)は突っ込みどころ満載と書いたが、これについての補足記事。

なお、嘘を付いているわけではないので、訂正もしませんが、はてなブックマークのコメントが必要以上に刺々しく、竹熊先生がでたらめな事を言っているように読めるのは、木俣の稚拙な表現による物です。申し訳ありません

Firefoxにしたら軽くなった件

Firefoxをダウンロードしてインストールしてみましたら、あっさり解決しました。あれほど重かったGメールや他のサイトがサクサク繋がって、笑っちゃうくらい軽いです。

これについては、そのとおりで、あえて言うとしたら、Firefoxが速いというより、IE6とIE7が非常に遅いのが原因です。特に、javascriptの実行速度については、意識してなくてもはっきりわかるほど遅いです。

IE6が勝手にIE7に更新された件

OSは今、XPなんですけど、Windows Update でどんどん更新されるでしょう。IEはOS標準添付のブラウザだから、いつの間にか勝手に更新されていたみたい。

IE7Microsoft Updateなどで配信されていますが、(少なくとも2009年2月24日現在は) 追加選択 (プログラム)なので、ユーザーが何もしない場合、更新プログラムを自動的にインストールする設定にしていたとしても、勝手にインストールされることはありません。

ただし、追加選択を含めてとりあえず、全部インストールしておこうというポリシーでupdateを行った場合、ユーザーが非常に意識しつらい状態でIE6からIE7への更新が行われます。

タブブラウザについて

Firefoxなんですが、実は初めて使ってみましたがなかなかいい感じですね。いわゆるタブブラウザってんですか? 新しいページを開いても、別窓が開くのではなくて、画面の上部にタブができてそれで画面が切り替わるようになっている。最初は知らずに戸惑いましたが、慣れるとこれが結構いいですね。

ちなみに、IE7も (というか、IE6以外の大抵のメジャーなブラウザは) タブブラウザで、インターネットオプションのタブの項目から設定上記のような設定にすることができます。

マイクロソフトは慌てて新バージョンを出すか

マイクロソフトも慌てて新バージョンを出すんでしょうが、今度はどうなるんですかね。まあ、それだけXPは完成度が高いOSだったということなんでしょう。

以前、Windowsの発売間隔を調べたことがありますが、直近のXPの現役時代が特出して永いだけで、Vistaは別に短命なバージョンではありませんし、マイクロソフトも通常サイクルでWindows 7の開発を行っているようです。

ちなみに、XPの現役時代が永かったのは、XPが優れていたというよりも、MicrosoftVistaの開発をしくじった (この、しくじった歴史についてはWindows Vista開発史というPaul Thurrott氏の記事が詳しい) と見るべき。

新バージョンを次々に出していかないと儲からないビジネスモデル

新バージョンを次々に出していかないと儲からないビジネス・モデルになっているのかもしれない。まあユーザーとしては、軽くて使いやすいソフトであればそれを使っていくだけです。

DSP (Delivery Service Partner) 版のライセンスのようにハードウェアとともにOSの使用権が切れる売り方などもしているので、必ずしも新バージョンを出さないと儲からないわけでもありませんが……、基本的には新バージョンを売り続けるビジネスモデルになっているはずです (将来的には、ウィルス対策ソフトなどのように、一定期間ごとのライセンス更新で儲ける形式になるかもしれませんが)。

ずっと使うの (ライセンスの許す限り) 自由ではありますが、一定期間後 (Windows XPの場合2014年4月8日) サポートが打ち切られ、それ以降は致命的な欠陥であろうともMicrosoftからセキュリティーアップデートは提供されなくなるので、以降使い続けることはリスクを伴うようになります。

それはそれとして、Vistaのサポート期間は (ホームユース版の場合) 2012年4月10日までで、(諸般の事情で延長された) XPより短いため、2012年から2014年までの2年間はダウングレードするとサポートが受けられるという変な状態にはなっていますが。