Google Chromeを使って思いついた雑多な感想

本当にGoogle Chromeを使って思いついた雑多な感想。本当に思い付きなので、普段に増していい加減。以下、箇条書きにて。

  1. 3日使った段階での総合的な評価としては、よくできていると思うが、木俣は既にFxを使っているので特に必要がない程度の能力。
  2. Mozilla陣営やOperaに比べてブランドの強さがGoogle Chromeの強みだろう。今までFxやOperaでは使ってみる気ならなかった人のPCにも、Google Chromeはinstallされるかもしれない。
  3. installディレクトリィが%appdata%の中。program filesディレクトリィじゃなくて。これはGoogleからMicrosoftへの「プログラムのインストールディレクトリィはpublicな領域だけじゃなく、ユーザー単位の領域も用意しろ」というメッセージか。それとも、単にVistaUAC出したくないだけか。何れにせよ、OSの標準的な設計を完璧に無視しており、極めて好ましくない。もし、窓口があればバグとして報告したいところ。
  4. UIについても、いくつかOS標準から外れるものがあるが、こちらについては「web browserのUIはこう有るべき」というGoogleの思想がはっきり伝わってくるので、不愉快ではない。
  5. ただし、タイトルバーの独自描画はいただけない、というか駄目だ。Apple社製品のWindowsアプリケーション同様話にならない。全てのアプリケーションは、ユーザーが特にカスタマイズしない限り、OSがテーマで制御するような部品はOS標準にするべき。ちなみに、Microsoft社製品だとWindows Live Messengerが該当する。
  6. ステータスバーがないと思ったら、必要な情報は画面左下にその都度popupして表示される。popupといってもフォーカスが遷移したりはせず地味なので、気にならない。が、必要な情報は得られる。かなり良い。
  7. ダウンロード完了通知が格好いい。使い勝手は良くも悪くもならないが。
  8. Tabに属するもの、例えばアドレスバーとか、進む、戻るボタンとかは、全部tabの内側に表示すべき、というUIは多分正しい。IEやFxだって、アドレスバーや進む、戻るボタン (が持っている画面遷移の履歴) はタブに属していて、タブの切り替えとともに切り替わるのだが、GUIなのだから「そうなっているものがユーザーにそのように見える」というのは大事。
  9. Tabをウィンドウ外にドラッグすると独立したwindowになる、また別windowからtabを移動させたり、windowを1つにまとめられたりするのは良い。Window間のtabの移動はFxでもできるのは知っているが、Google ChromeのUIのほうがより洗練されており、使い勝手がよい。
  10. しかし、依然としてtabは「なんでもかんでも1つのwindowにまとめるための機能」として使われるだろう。
  11. 同じtab UIでも、例えば、Excelなら複数の表を1つのシートにまとめるか、1ファイル複数シートにまとめるか、複数ファイルにするかまとめるか、ということを利用者はごく自然に判断し状況により使い分けている。しかし、browserの場合、単にウィンドウを1つにまとめるためのUIとしてもっぱら使われている。
  12. Tabというインタフェースについて、情報の連結と整理という方向からもっと考えるべき。また、そうなれば、複数tabの一括ブックマークなどももっと変わってくるはず。これは1対多の、多対多のHyperlinkに関する論議にもつながるので結構重要。
  13. Tabごとに別プロセスでうごくから、1つのタブがクラッシュしても別のタブには影響しないらしい。そもそもリソースの消費を抑えるためにMozillaでtab UIを使い始めた木俣としては、感慨深い (過言)。
  14. Fxが単なるブラウザではなく、XUL Runnerで有るように、Google ChromeGoogle Gadget Runnerになるのだろうか (もしくは既にそうなのだろうか)。今のところ、木俣には単なるweb browserに見える。