Safari 3 Public Beta (for Windows) を入れてみた - 木俣ロバート久の覚書

遅ればせながらSafari 3 Public Beta (for Windows) をWindows Vista入れてみた。
基本的に悪くないのだが、Windowsアプリケーションとして、WIndowsの標準的なUIに準拠する気が無いのが非常に気になる。Windowsの標準的なAPIを使ったら、結局IEの様にしかならない (Safariは作れない) のかも知れないが、OSごとの統一された操作感を期待するユーザとしては非常に使い心地が悪く、常用する気になれない。

マウスホイールの垂直スクロールの設定が反映されない (ちなみに、Widows VistaからホイールのAPIに変更があったようで、そもそもホイールの垂直スクロールが有効ではないアプリケーションも多い。例えばiTunesとか、WZ Editor 5とか)
(iTunesでもそうだが) Windows標準のタイトルバーを採用せず、独自にタイトルバーや最小化、最大化、閉じるボタンを書いている。このため、Windowsのテーマを変更しても、これらが合わせて変更されることはない。また、タイトルバー左のアイコンが存在しないため、このタイトルバー左のアイコンからのメニューを利用したり、ダブルクリックして閉じる事ができない (ちなみに、このアイコンに関しては、Windows Vistaのエクスプローラー (フォルダ) もアイコンがなく、機能だけ存在する (クリックするとメニューが出る)。Microsoftが守ってないUIをアップルに守れと怒るのは、無理があるかも知れない)
標準的なWindowsアプリケーションではツールバーのツールのオプションから呼び出すアプリケーションのオプション設定画面が、(Mac標準の) EditのPreferenceからの呼び出しとなっている
直接の使用感には関係ないが、フォントがWindows標準のフォント用フォルダに登録されず、Safariをインストールしたフォルダの内のSafari.resourcesフォルダ (標準的なインストール時は C:\Program Files\Safari\Safari.resources) に格納される (ちなみに、Cドライブ直下にプログラムをインストールしようとする一太郎の様なもっと酷い例も存在するし、アップルだけが殊更酷い訳ではない)
(Macと同様) ウィンドウ右下からしかリサイズができない

繰り返しになるが、基本的には悪くないと思ってる。ただ、上記のような理由から常用する気には全くならない。