Windowsの発売間隔
Windowsの発売間隔からOSの成功具合を知ることはできないし、発売間隔が2年から3年と言うのは別に短くない。
Bill Gates会長がWindowsの次期version (コードネーム: Windows 7) が来年ごろリリースされると言ったことをもってして、Vistaは失敗作だったと分析する人がいる。たとえばVistaに見切りをつけたMicrosoft
の記事だ。
Vistaは死んだ。
4月4日にマイアミで開催された企業の慈善活動に関するセミナーでビル・ゲイツ氏がそう言ったわけではないが、同氏の発言はそれに近いと言えなくもない。 Reutersの報道によると、ゲイツ氏が実際に言ったのは、Windowsの次期デスクトップバージョンである「Windows 7」が「来年ごろ」にリリースされる見込みだということだ
発売から (最短で) 784日後に次のOSが発売されることは、現行versionの死を意味するのだろうか。
と言う訳で歴代Windowsの発売間隔を調べてみた (ソースはWikipedia)。
Version | 発売日 | 前versionからの日数 |
---|---|---|
Windows 1.0 | 1985-11-18 | - |
Windows 2.0 | 1987-12-09 | 751 |
Windows 3.0 | 1990-05-22 | 895 |
Windows 95 | 1995-08-24 | 1920 |
Windows 98 | 1998-06-25 | 1036 |
Windows ME | 2000-09-14 | 812 |
Version | 発売日 | 前versionからの日数 |
Windows NT 3.1 | 1994-07-27 | - |
Windows NT 4.0 | 1996-07-29 | 733 |
Windows 2000 | 2000-02-17 | 1298 |
Windows XP | 2001-10-25 | 616 |
Windows Vista | 2006-11-09 | 1841 |
次期Windows | 2009-01-01 (最短) | 784 |
(Windows 3.1やWindows NT 3.5はminor version upの域を超えていると思うが、サービスパックはどうするのか、など色々面倒なので、本記事の論旨から間隔が永めになる分にはいいだろう、と大らかに判断して省いた)
歴代Windowsを使ったことのある人なら説明は不要と思うが、OSの完成度と次期版発売までの期間は関係がない。
次期Windowsが2009年1月1日に発売された場合、確かにVistaは短命なOSとなるが、それでもWindows 2000よりは半年近くも長寿となる。また、2008年4月29日現在の状況から考えると、1月1日に発売に至るとはちょっと思えない (仮にそうなった場合、Vistaのminor update版となるだろう)。逆に2009年12月31日に発売された場合、Windows NT系としては平均的な寿命のOSとなる。