HTML文書やXHTML文書を利用すると言うこと

HTML文書やXHML文書を利用すると言うと、例えばjavascript+DOMで云々とか、XSLTで文書構造を変換、と考えがちですが、サーバ上から取得したHTML文書やXHTML文書を画面に表示すること、つまり、ブラウザで読むのも立派な利用と言えるのではないでしょうか。

ブラウザがHTML 4.01文書を読み込んで表示する時、HTML 4.01では一部のtag (例えばP要素の終了tag) が省略可能なのでブラウザはどのtagが省略可能で、省略されていた場合、本来どこにtagがあるべきか判断するためにHTML 4.01の文法を知っていなければいけません。

具体的には、ブラウザが省略されたP要素の終了tagの場所を認識するには「HTML 4.01のP要素はinlineレベルの要素 (DTDで言うところの%inline;) しか子要素にできないので、&inline;以外の要素が始まったらその直前にP要素の終了tagが省略されている」と処理をするため、HTML 4.01の文法を (予めプログラムされているなり、DTDを解析するなりして) ブラウザが知っていなければならないわけです。

これに対して (HTML4.01をXMLに単純移植した) XHTML1.0の場合、内容的にHTML4.01と変わらなくても (XML文書であるため) tagの省略をすることができないので、ブラウザはそもそも省略されている可能性を考慮しなくて良く、その分コンピュータの負担が少なくなります。